五 行 相 克
※ むかしむかしの大昔、まだなにも無く、なにも見えなく、ただ薄暗い、もやもやとした空間が果てしなく続いてた、その上の高くさらに高いところに、深く澄み切った天空が広がり、天地の回転運動により下界は渦巻きながらかき回されて固まり、陰と陽に別れ、さらに赤黄白黒青の五元素が生まれ、陰陽の法則にしたがって十二に分化して経絡が発生する。病気とは陰陽の平衡が乱れたほかにならない、病気の治療とは陰陽の平衡をとりもどすことである。
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五行 |
五季 |
五気 |
五色 |
五方 |
五官 |
五主 |
五志 |
五常 |
五蓄 |
五穀 |
五果 |
五兪 |
五味 |
五華 |
五腑 |
五臓 |
木 |
春 |
風 |
青 |
東 |
ロ |
筋 |
怒 |
仁 |
鶏 |
麦 |
李 |
井 |
酸 |
爪 |
胆 |
肝 |
火 |
夏 |
暑 |
赤 |
南 |
舌 |
血管 |
喜 |
礼 |
羊 |
黍 |
杏 |
栄 |
苦 |
顔色 |
小腸 |
心 |
土 |
土用 |
湿 |
黄 |
中央 |
口 |
肌肉 |
思 |
信 |
牛 |
粟 |
棗 |
兪 |
甘 |
唇 |
胃 |
脾 |
金 |
秋 |
乾 |
白 |
西 |
鼻 |
皮毛 |
憂 |
義 |
馬 |
稲 |
桃 |
経 |
辛 |
毛 |
大腸 |
肺 |
水 |
冬 |
寒 |
黒 |
北 |
耳 |
骨髄 |
恐 |
智 |
豚 |
豆 |
栗 |
合 |
鹹 |
髪 |
膀胱 |
腎 |
相生 木→火→土→金→水 右回り方向に関係する
心→脾→肺→腎→肝
相克 木→土→水→火→金 内側対立方向に関係する
心→肺→肝→脾→腎
【 五 行 】
古代中国の人々は、宇宙の本質が木−火−土−金−水の五要素に分けられると
考えていました。それらにより宇宙全体を解明する論理へと導きました。
2003/10/01
イライラして怒りやすい |
みぞおちから左右の肋骨弓下の上腹部が張る |
不眠傾向 夢が多い 途中で目覚める |
口が苦い 下痢便秘を繰返す |
爪の異常 凸凹する スジが入る もろくなる |
筋肉の引きつれ こわばり 生理不順 生理痛 |
目の疲れ 涙目 目の痛み 視力低下 |
1.木を触れる 暖かい 柔和なこと 植物が芽を吹く
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木−井穴
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2.太陽に向かって伸びる、まっすぐな、柔軟な
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味−酸っぱい
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3.時間−春 空間−東 色彩−青グリーン
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経−肝/胆
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みぞおちにつかえや鈍痛がある 異常に汗が出る |
不眠 多夢 物忘れが激しい 舌のただれ 舌炎 |
不安感 ノイローゼ 意識の異常 不整脈が出る |
のぼせて頬がへんに赤い 胸痛 胸苦 ヒステリー |
ろれつが回せない 舌がひび割れる |
冷汗がでて気分が悪い |
1.火に触れる 熱い、明るい、血(イメージ)
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火−榮穴
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2.炎上する 鋭い(穂先が尖っている)
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味−苦い
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3.時間−夏 空間−南 色彩−赤
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経−心/小腸
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食欲不振あるいは異常亢進 甘味が急に欲しくなる |
気力がない 体がだるい むくみやすい |
食物の味がわからない 唇 口角が荒れる |
おできができやすく、化膿しやすい |
思い悩みやすい 胃が痛い 胃が重い |
胃がポチャポチャする 胃下垂 脱肛 |
顔や体が不自然な薄灰黄色になる |
1.包み込む、保持する 産みだし保護する
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土−兪穴
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2.平ら、不変、土台、中心 大地を表す
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味−甘い
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3.時間−土用 空間−中央 色彩−黄色(日の色)
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経−脾/胃
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咳が出る 呼吸が苦しい 鼻の異常 鼻づまり 鼻水 |
喉が腫れる 喉に乾燥感がある 風邪を引きやすい |
色白で体毛が薄い 皮膚が弱い 皮膚の異常 |
むくむ 咳が絡む 痰が出る 尿が出にくい |
アレルギー体質 |
1.強固なこと、冷たいこと
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金−経穴
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2.形を変える、溶かして一定の形になる、まる
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味−辛い
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3.時間−秋 空間−西 色彩−白
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経−肺/大腸
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勢力減退 インポテンツ 不妊症 腰痛 足腰がだるい |
骨がもろい 腰が曲がる 骨粗しょう症 耳鳴 難聴 |
めまい 顔や体がむくむ 頭髪が抜ける 頻尿 乏尿 |
免疫力低下 発育不全 疲れやすい だるい |
物忘れが激しい 不安 不眠 恐がりや |
顔色がどす黒い 歯が弱い いくら寝ても眠くなる |
1.水に入ると寒い、水はつかめない、虚しいこと
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水−合穴
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2.水は地を湿潤する、雨は大地より下る
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味−塩辛い
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3.時間−冬 空間−北 色彩−黒
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経−腎/膀胱
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【陰陽五行説】
1) 五行相剋説 … 鄒衍(BC 320 〜 250)によって唱えられた王朝交代のための革命理論を基とする。夫婦関係ともいい、互いに抑制しあう関係。木→土
(木は土の中に根を張り、養分を吸収する)、土→水(土は堤防を創ることによって水の流れを抑える)、水→火(水は火を消す)、火→金(火は火力により金属を溶かす)、金→木(金属は刀や斧となり、木をきる)
2) 五行相生説 … 董仲舒(BC 179 〜 104)によって唱えられた。母子関係ともいい、互いに生み生まれる仲のよい関係。木→火(木が燃えて火が生まれる)、火→土(火が燃え尽きると灰土となる)、土→金(金属は土中より産出する)、金→水(水源は金鉱のあるような所にあたる)、水→木(木は土中の水分を吸収して生長する)
3) 五行土王説 … 「土」が他の四行よりも一段と強い関係。土が中心にある。
【経】= 会意兼形声。
經の右側の字(音ケイ)は、上のわくから下の台へたていとをまっすぐに張り通したさまを描いた象形文字。經はそれを音符とし、糸へんをそえて、たていとの意を明示した字。
「経」は動脈の意で、動脈の一部を含む主脈といわれる。
【絡】= 形声。
絡は「糸+音符各ラク」で、両側の間をひもでつなぐこと。▽各は、カク・ラクの両音をあらわす。
「絡」は静脈の意で、静脈の一部を含む支脈といわれる。
狂、針立雷「―がちがひます」→十二経・経穴。
(2)筋道。脈絡。
【兪】= 会意。
左に舟を、右にくり抜く刃物の形を添えたもの。▽「説文解字」に「木を中空にして舟となすなり」とある。偸トウ(抜きとる→盗む)_癒ユ(病根を抜きとる)_踰ユ(中間の段階を抜いて進む→越える)_輸(物を抜きとって車で運ぶ)などの音符として含まれ、抜きとる意を含む。
【井】= 象形。
井は、四角いわく型を描いたもので、もと、ケイと読む。形や型の字に含まれる。丼は、「四角いわく+・印」の会意文字で清水のたまったさまを示す。セイと読み、のち、両者の字形が混同して井と書くようになった。井は、また、四角にきちんと井型に区切るの意を派生する。
【栄】= 会意兼形声。
榮の上部は、まわりをかがり火でとりまくことを示す会意文字。榮はそれを音符とし、木を加えた字で、木全体をとりまいて咲いた花。はでな意となる。
【合】= 会意。
「かぶせるしるし+口(あな)」で、穴にふたをかぶせてぴたりとあわせることを示す。▽促音語尾のpがtに転じた場合は、カッ・ガッと読む。
【木】= 象形。立ち木の形を描いたもの。上に葉や花をかぶった木。
(1)き。
(2)五行(ゴギヨウ)の第一。方位では東、四季では春、十干では甲・乙に当てる。
(3)木曜の略。→ぼく(木)
【火】= 象形。火が燃えるさまを描いたもの。 (古形はホ。「日」とは別語)
(1)熱と光とを発して燃えているもの。高温で赤熱したもの。万一五「君が行く道のながてを繰り畳ね焼きほろぼさむ天の―もがも」
(2)ほのお。火焔。記中「さねさし相模(サガム)の小野に燃ゆる―の火中(ホナカ)に立ちて問ひし君はも」
【土】= 象形。土を盛った姿を描いたもの (慣用音。漢音はト)
(1)つち。
(2)人の居所。くに。地方。狂、朝比奈「この―へ来るほどの者に」。
(3)五行の第三位。方位では中央、時季では四季に遍在し、十干では戊・己に当てる。つち。
(4)土曜の略。
(5)土佐国(トサノクニ)の略
(6)土耳古(トルコ)の略
古代人は土に万物をうみ出す充実した力があると認めて土をまつった。このことから、土は充実したの意を含む。また、土の字は、社の原字であり、やがて土地の神や氏神の意となる。のち、各地の代表的な樹木を形代カタシロとして土盛りにかえた。▽「説文解字」に、「土は地の万物を吐生するものなり」とある。
【金】= 会意兼形声。今は「ふたでおさえるさま+―」から成る会意文字で、何かを含んでおさえたさまを示す。金は「点々のしるし+土+音符今」で、土の中に点々ととじこもって含まれた砂金をあらわす。
(1)金・銀・銅などの金属の総称。かね。また、金属で作った器具。かなもの。武器。刀剣の類。
(2)黄色の光輝ある金属元素。元素記号Au原子番号七九。原子量一九六・九六六五。石英鉱脈または川の砂中に単体として産し、銅鉱・鉛鉱などにも含まれる。重く軟らかで、延性および展性に富み、空気中で錆びず、普通の酸に侵されず、王水に溶ける。比重は一九・三。産出の少ないこと、光輝の美麗なことで貴金属の随一とされ、貨幣・装飾品に用いる。南アフリカ・カナダ・ソ連などに多く産出。こがね。おうごん。
(3)立派な、固い、美しい、貴重ななどの意を表わす語。
(4)お金。ぜに。貨幣。通貨。また、昔、中国で通貨の単位。
(5)金額を記すとき、数字の上に冠する語>
(6)カラットに同じ。
(7)五行(ゴギヨウ)の第四。時季では秋、方位では西、十干では庚・辛に当てる。
(8)金曜の略。
(9)こがね色。黄色
(10)将棋の駒、金将の略。
(11)俗語で、睾丸(コウガン)の称。きんたま。
【水】= 象形。みずの流れの姿を描いたもの。
(1)酸素と水素との化合物。分子式H2O純粋のものは無色・無味・無臭で、常温では液状をなす。一気圧では、摂氏一○○度で沸騰、摂氏四度で最大の密度となり、摂氏零度で氷結。動植物体の七○〜九○パーセントを占め、生存上欠くことができない。全地表面積の約七二パーセントを覆う
(2)(湯に対して)冷水。
(3)液状のもの。
(4)洪水。
(5)池・湖・川・遣水(ヤリミズ)など。紫式部日記「例の絶えせぬ―のおとなひ」。
(6)相撲で、力水(チカラミズ)のこと。
(7)〔建〕水平のこと。或いは水平を表わす線。