五兪穴− 

各経絡の指令を末端に伝達し手先、足先よりの情報を中枢部に送る働きがある。 交互通信


 一滴の水が集まり次第に様相の変わることを河川にたとえて古人は説明をしようとした。
        (現代ではコンピュターにたとえて見ました)   


mckeegan 皮膚分節図

 手先・足先の情報端末   (多重センサー)

 
 手・足 

多数の情報が集まる    (アクセスポイント)

  ↓

情報を一時的にためるバッファ (余剰調整)

  ↓

情報の伝達ルート       (光ファィバー)

  ↓

情報が合わさって上部中枢に伝達 (統 合)  

 肘・膝

五兪穴は十二経脈上の要点に並んでいて、上肢では肘関節以下、下肢では膝関節以下に上位関節より順序よく手先、足先に向かい並んでいる。 

五兪穴一覧


古代知覚上行路 (想像図)

五兪穴は各種の情報を上部中枢に伝達される知覚路と想定出来る。

(疼痛治療穴)











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原 穴 井 穴 榮 穴 兪 穴 経 穴 合 穴 げき穴 絡 穴 背兪穴 募 穴

原 穴

肺 経 H1 太 淵 太 陰 太 白 F1 脾 経
心包経 H2 大 陵 厥 陰 太 衝 F2 肝 経
心 経 H3 神 門 少 陰 太 谿 F3 腎 経
小腸経 H4 腕 骨 太 陽 京 骨 F4 膀胱経
三焦経 H5 陽 池 少 陽 丘 墟 F5 胆 経
大腸経 H6 合 谷 陽 明 衝 陽 F6 腎 経

井穴とは泉より湧き出るくぼんだツボを示す 

肺 経 H1 少 商 太 陰 隠 白 F1 脾 経
心包経 H2 中 衝 厥 陰 大 敦 F2 肝 経
心 経 H3 少 衝 少 陰 湧 泉 F3 腎 経
小腸経 H4 商 陽 太 陽 至 陰 F4 膀胱経
三焦経 H5 関 衝 少 陽 竅 陰 F5 胆 経
大腸経 H6 少 沢 陽 明 れい兌 F6 胃 経

榮穴とは泉より湧き出た水が盛んでゆっくり流れる状態を示す 

肺 経 H1 魚 際 太 陰 大 都 F1 脾 経
心包経 H2 労 宮 厥 陰 行 間 F2 肝 経
心 経 H3 少 府 少 陰 然 谷 F3 腎 経
小腸経 H4 然 谷 太 陽 通 谷 F4 膀胱経
三焦経 H5 液 門 少 陽 侠 谿 F5 胆 経
大腸経 H6 二 間 陽 明 内 庭 F6 胃 経

兪穴とはゆっくり浅く流れる所で、急に深い所に流入する場所を云う 

肺 経 H1 太 淵 太 陰 太 白 F1 脾 経
心包経 H2 大 陵 厥 陰 太 衝 F2 肝 経
心 経 H3 神 門 少 陰 神 門 F3 腎 経
小腸経 H4 後 谿 太 陽 束 骨 F4 膀胱経
三焦経 H5 中 渚 少 陽 臨 泣 F5 胆 経
大腸経 H6 三 間 陽 明 束 骨 F6 胃 経

経穴とはなだらかに流れる気血で長く通行する場所を示す 

肺 経 H1 経 渠 太 陰 商 丘 F1 脾 経
心包経 H2 間 使 厥 陰 中 封 F2 肝 経
心 経 H3 霊 道 少 陰 復 溜 F3 腎 経
小腸経 H4 陽 谷 太 陽 崑 崙 F4 膀胱経
三焦経 H5 支 溝 少 陽 陽 輔 F5 胆 経
大腸経 H6 陽 谿 陽 明 解 谿 F6 胃 経


合穴とは深い部位にある水が流れて来て合わせ大海にそそぐ場所を示す

肺 経 H1 尺 沢 太 陰 陰陵泉 F1 脾 経
心包経 H2 曲 沢 厥 陰 曲 泉 F2 肝 経
心 経 H3 少 海 少 陰 陰 谷 F3 腎 経
小腸経 H4 小 海 太 陽 委 中 F4 膀胱経
三焦経 H5 天 井 少 陽 陽陵泉 F5 胆 経
大腸経 H6 曲 池 陽 明 三 里 F6 胃 経

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原 穴 井 穴 榮 穴 兪 穴 経 穴 合 穴 げき穴 絡 穴 背兪穴 募 穴

※ 参照文献   中国針灸学概要  中国書法大字典  全訳 漢辞海(三省堂)  明治鍼灸大学 data-base  関連インターネット情報